塾講師のバイトをおすすめする7つの理由という記事をみて思うこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

先日ネットを探索していたらこんな記事を見つけました。

私も大学1年の4月から約1年弱個別指導塾のアルバイトをやっていたのでどんなことが書いてあるのか気になりチェックしてみました。

塾講師をすすめる7つの理由とは

まず、このブログで述べていた7つの理由について簡単に紹介します。

理由 

  • スーツで働ける環境       →  モテる、社会人になる前に役に立つ
  • 距離が近く仲良くなれる     →  授業6割・雑談4割程度だから
  • 生徒からは他社員と同じに見える →  生徒から知的に見られ、評価上がる
  • 頭が良いと思われる       →  就活で有利
  • プレゼン能力が上がる      →  コミュニケーション能力向上
  • 高時給である          →  1500~2000円もらえる
  • 生徒の成長が見れる       →  感動が味わえる
  • 指導内容は大きく変化しない   →  やるほど授業の負担が減る

以上が筆者の塾講師のアルバイトに対する主張でした。取り上げてみると自分が感じた、塾バイトの印象とは大きく異なっているように感じました。

塾講師の負担は大きい

筆者は指導方法が大きく変化しないため、やればやるほど授業の負担が減ると述べていました。しかし、塾講師の負担とは授業だけではありません。

私の場合、授業終了後その日の授業報告書を書くことが必須でした。そこには「授業内容」「生徒の態度」「学習状況」「次回の授業方針」の4項目を書く必要がありました。これ一枚を書くだけでも10分程かかり大変なのですが、生徒1人1枚であるため、実際にはもっとかかることもざらでした。

授業外の業務は基本的に時給が発生しなかったため正直これを書くのが苦痛でした。また、その塾でアルバイトを始めてから驚いたことがありました。バイトの先輩に「授業報告書書くの大変ですよね」と尋ねると、

「それは授業中に書いちゃえばいいんだよ」、「コマが連続していたら課題を多めに出す授業を作って、その生徒の時間でほかの生徒の分も書くといいよ」と言われたのです。

つまり授業の時間を利用して教えるのではなく、授業報告書を書くということが常態化していたのです。生徒や保護者に失礼ですし、授業を行う塾としては本末転倒な自体が発生していたのです。

雑談4割の罠

筆者は「授業6割・雑談4割と社員から指導を受ける」というように述べていました。私はこのような指導を受けたことは無かったのですが、実際個別指導全体を仕切る社員は授業中、かなりの程度雑談を入れていたように思います。

もちろん雑談がダメというわけではありません。むしろ雑談は生徒の興味を引き出し、少しでも勉強の意欲をつけてもらうためには非常に大切です。ですがこれには別の意図もあったりします。

基本的に集団指導塾と違って、個別指導塾の場合、生徒の勉強に対する意欲は元々低く、親から無理やり通わされているケースが多いのです。またほかの習い事で忙しい生徒も多いため、すぐに塾を辞めてしまう生徒が非常に多いです。塾側は生徒に長く在籍してもらいたいため、その対応を取らねばなりません。

結果として、塾社員はバイトに、授業の質を上げるのではなく、やめないように雑談を多く交えて授業を面白くしろと指導するのです。

真面目な講師ほど評価されにくい

良い講師=雑談が多く授業が面白い講師、という図式が出来上がるとどうなるか、それはまじめな講師が全然評価されないという事態です。

筆者は授業準備についてこう述べています。

授業の開始前に準備をします。基本的にマニュアルが整っている塾であれば、講師側で特に準備の必要はなく、授業開始5分前に、ざっと本日の指導内容に目を通すだけで十分です。

なるほど雑談の多い授業は5分で準備することができるのかという印象です。しかし、雑談を交えつつきちんとした授業を展開するためにはある程度の時間を要します。

たとえ数学の問題集を解くだけでも、生徒はどこが苦手でどうつまづきそうか、その場合どのような解説を入れるべきかと考えると小一時間はかかるのが通常です。

しかし、マニュアル通りや、課題を解かせて雑談を交えるだけの授業であれば確かに5分で準備することができます。

ここで重要なのが、アルバイトは時給制だということです。同じ時給であれば楽なほうがいいに決まっているので多くの講師はテキトーな準備で授業に臨みます。

ここでさっきの図式を思い出しましょう。

良い講師=雑談が多く授業が面白い講師という図式でした。この図式によって5分だけの授業準備に対するインセンティブが高まります。テキトーな授業の方が評価されてしまうのです。

就活で有利なわけはない

このようなテキトーな授業を通じて、テキトーなプレゼン能力を高めたところで、私には就活で有利に働くとは到底思えません。

多くの大企業でいま求められている力は、「論理的にものごとを理解・説明する能力」「周囲の人と協調し、問題を解決する能力」です。会社で雑談をするだけで出世をすることはあり得ません。私の知り合いの社会人は概ね以上の事柄を挙げていました。

就活で有利なのはこれらの力を伸ばすことができる活動です。それはインターンかもしれないし、大学のゼミかもしれないし、サークルなのかもわかりませんが。

幅広い視野を持とう

大学生のアルバイトとして塾講師は時給も高く魅力的に映ると思います。しかし、実際には時間外労働も多く、自分の身のためにならないことも多いのが事実です。

私が今やっているライターのインターンでは時給が2000円以上と非常に高く、ものごとを考える機会が満ち溢れています。アルバイトだけでないところから収入を得る大学生も今はとても多いので、幅広い視野を持って自分のやりたいこと、やるべきことを探すことが重要だと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*